みなさんこんにちは。まこすけです。調剤薬局、病院のダブルワークで薬剤師をしています。
最近、心不全療養指導士の資格を取ろうと決心しました。薬剤師の視点で学んだことを、これから記事にしていきたいと思っています。みなさんの学びの一助になれば幸いです。
まず初めに心不全療養指導士とはどういうものかまとめていきたいと思います。
心不全療養指導士とは?
心不全療養指導士とは2021年にスタートした認定制度で、日本循環器学会が主催しています。
日本循環器学会ホームページでは心不全療養指導士のことを以下のように謳っています。
心不全療法指導士は、様々な医療専門職が質の高い療養指導を通し、病院から在宅、地域医療まで幅広く心不全患者をサポートすることを目指して取得する学会認定の資格です。
一般社団法人 日本循環器学会ホームページより
つまり、理学療法士、管理栄養士、薬剤師などのコ・メディカルも専門的な知識を持って、医師や看護師と共に心不全患者さんをチームでサポートしようということですね。
心不全療養指導士を取るのに必要な要件は?
では、資格を取るのにどんな要件が必要なのでしょうか。
必要な条件は以下の4つです。
- 日本循環器学会に入会
- 心不全療養指導士専用のe-ラーニング受講
- 心不全症例を5例集める
- 認定試験の受験
心不全症例を集めるのが一番の難題になりそうです。
多職種で話し合いができて、患者のカルテも細かく見ることができる環境が必要です。病院が好ましいですね。
心不全療養指導士を取るのに必要な資金は?
やはりお金も気になるところですよね。結構かかります・・・。
- 日本循環器学会に入会 準会員(入会金2,000円、年会費8,000円)
- 心不全療養指導士専用のe-ラーニング受講 5,000円
- 心不全症例を5例集める 0円
- 認定試験の受験 15,000円
- 心不全療養指導士ガイドブック 3,960円
- 更新審査料 10,000円/5年
資格を取るのに合計33,960円が必要です。さらにその後、年会費として毎年8,000円、5年に1回更新料10,000円が必要です。「資格を取るのに大変そうなのにこんなにもお金がいるのか・・」とため息ものですね。
ちなみに正会員だと入会金は2,000円で同じですが、年会費が15,000円かかります。
心不全療養指導士の合格率は?
試験は1年に1回です。2021年に発足したばかりの制度なので、まだ1回しか試験が行われておりません。
2021年度の試験は、2020年12月20日に行われ、1771名/1979名が合格。
89.49%の合格率です。
最後に
みなさんいかがでしたか。今回は心不全療養指導士について簡単にまとめました。
より詳しく知りたい方は日本循環器学会のホームページを参考にしてください。
どの資格を取るにも勉強だけでなく、やっぱりお金もかなり必要になりますね。
今後は心不全療養指導士で学んだことを私なりにまとた記事をどんどんアップしていきたいと考えています。それではまた。
まこすけの独り言 心不全療養指導士の2021年度の受講者は1979名。 ひとり34,000円として計算すると、6,700万円もの額になります。これは氷山の一角。 決算報告書では2021年度は10億弱の収益がありながらも最終的には1億6,000万の赤字になっています。内訳を見てみると給料手当、交通費、会議費など人に支払うお金に大きな割合を占めていることがある程度読み取れます。詳しくはわかりません。 一方、受講者の方は資格を取ったからといって給料が上がることはまずありません。 むしろ資格があることで頼りにされ、仕事量が増えることは避けられないでしょう。 残ったのは「やりがい」だけです。まさにやりがいの搾取!! 医療業界だけを見ても資本主義の闇が垣間見えますね。 搾取する側と搾取される側。主催者と参加者。経営者と労働者。どちらにせよ資本主義のルールや仕組みを早いうちに理解しておかないといけないということですね。